隣国にやさしく、自国民に冷たい日本。日本は本当にいい国なのか

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日本人はいい人だ、としばしば言われるしよく耳にする。海外に住んだことがある日本人は外国と比較できるだろうし、外国人が自分の国や他国と比べてみてそう思うのだろう。しかし本当に日本は日本人は他国に比べていい国、いい人なのだろうか。

たとえばシベリア抑留、日露戦争、大東亜戦争、生活保護、拉致問題に対する国の対応を見ていると必ずしもそうとは言えないのではないだろうか。国は自国民の生命と財産を守ることが最優先だと考えるとき、これまでのこの国の決断をみていきたい。

栗原 俊雄著、「シベリア抑留―未完の悲劇」では敗戦後に旧満州の兵士ら日本人60万人がソ連に連れ去られ強制労働に従事させられたシベリア抑留を綴った本。衝撃的なのは日本軍の幹部自らがソ連に兵士を送ることを提案していたという事実。そして抑留先での日本軍上官の日本人兵士に対する仕打ち。上官はロシア人兵士におもね、部下である日本人兵士には仕打ちを与えていた。

同じく敗戦国のドイツ人抑留者はソ連を文化的に自国よりも劣っていると考えていて、日本人とは違い必要以上の労働はしなかったしソ連兵に決して屈することもなかったと多くの日本人抑留者が証言している。

そして抑留者が帰国してからもドイツとは違い知らんぷり。ソ連への激しい追求や抗議もなく、「奴隷のままでは死ねない」と抑留者が日本政府への補償要求と責任追及は長年続いたが最後まで抑留者が求める補償が実ることはなかった。

司馬遼太郎著、「坂の上の雲」では日露戦争の旅順攻略において薩摩出身の伊地知幸介の無能ぶりが痛烈に描かれている。読んでいてはらわた煮えくり返った方も多いだろう。

そんな伊地知幸介のおかげでどれだけ意味なく日本兵が亡くなったことか。旅順要塞の銃弾の雨あられの中を兵隊さんたちは勇敢にただ突進していくだけ。参謀長の伊地知幸介は火花がとどかない後方に下がって戦況を見守る。兵士一人ひとりをなんとも思っていなかったのではないだろうか。司令官の乃木希典も然り。

横山秀夫著、「出口のない海」では人間魚雷となった日本人兵士が描かれている。それは回天とよばれる人間魚雷で特攻隊と同じく敵艦に体当たりして自爆する。魚雷を改造して中にやっと人が乗れるようにしただけのもので外を見渡せる窓などもなく発射して敵艦に命中するまでは距離からはじき出したおおよその時間しかわからない。そんな極限の恐怖のなかで突撃、自爆していく。

有名な日の丸特攻隊もそうだが回天も自爆するので確実に命はない。戦艦大和も「一億総特攻の先駆けとなれ」といわれ撃沈し多くの日本人が亡くなった。これらは日本人ならではなのではないだろうか。みんなもちろん死にたくない。けれど死が間違いないものとなったとき兵隊さんたちは国の為になるならば、そして戦友とともに靖国神社で会おうと自身を奮い立たせて散っていった。

日本の貧困対策がどれほど貧困かよく分かる数字 | Afternoon Cafe

なにかと世間を賑わしている生活保護の問題。GDPに占める先進各国の生活保護率の割合が紹介されている。アメリカ3.7%、イギリス4.1%、ドイツ2.0%、フランス2.0%、日本0.3%となっていて日本は極端に少ない。OECD加盟国の平均も2.4%で日本は遥かに及ばいない。

国民に最低限の生活を保障できないことは明らかな憲法違反。国民からの税金を自国民の為に使わず隣国に差し上げる、贈呈する日本。

拉致被害者の蓮池薫著、「決断と拉致」。日本ではほとんど一般的には鎮火してしまった拉致問題。政府は拉致を認めなかったし、認めても拉致被害者としてなかなか認定しないし、取り返しに行くどころか北朝鮮におもねるしと、自国民の安全を保障しないどころか他国の味方をする日本。

被害者家族は政府への落胆の連続だっただろう。それでも諦めずに他国であるアメリカのブッシュ大統領に北朝鮮による拉致問題の解決を懇願に行くほど日本政府は何もしてくれない。自国の問題を他国の大統領にお願いしにいかなければならない状況とは考えると背筋が凍る。

これらを見て思うのは日本は本当にいい国なのだろうか。

先の東北の大震災では日本人が食料などの配給時に列を乱すことなく一列に順番待ちしている光景が話題となり日本でも、そして海外からも賞賛された。日本人はすばらしいと。

たとえそれがすばらしいことでも今回書いたように陰の側面もあるということだ。列は乱さずにちゃんと並ぶけど、自国民は大事にしないよと。日本人の中にも整列して順番待ちする姿を外国から賞賛され誇らしく思っている人がいるみたいだが、そんなことで鼻を高くしているようではいけない。

ちょっと冷たい言い方かもしれないが、日本は他国に比べて自国民に対して冷たい人種なので極力国には頼らずに生きて天寿を全うすることが賢い生き方だといえる。自国の税金を中国や韓国には与え、東北や自国は二の次。東北の復興が遅れている原因も自国民に冷たい日本ならではの問題だろう。

靖国神社の参拝問題もそうだろう。国のために散っていった方々を弔うのは当たり前のことなのに。隣国の目を気にする。亡くなってからも日本は冷たい。みんな死にたくなかったのに死んでいった。先人の方々が与えてくれたものを我々は食いつぶして生きているということを忘れてはいけない。

たしかに問題は山積みだろう。しかし自国民の生命、財産を守ることが最優先されなければいけないはずなのにそれを軽んじている日本は本当にいい国といえるのだろうか。

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